季節のお便り(エコネットみなまた)

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    • 2016.11.18 Friday
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    天災と災害 熊本大地震現地リポート

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      11月18日のニュースに

      熊本地震で市町村が設置した855ヶ所の避難所のうち、唯一残っていた西原村の避難所が閉鎖された、とありました。

      地震発生から約7ヶ月。避難所はこれで全て解消されたのですが、被災者のかたはこれからが大変なのでは、と思うところです。

      あの地震の不安感や恐怖を徐々に忘れようとしている今、もう一度、天災と災害について振り返ってみたいと思いました。

       

      さて、災害対応が日常生活の延長上にあるとして、果たして今、私たちはその準備はできているのだろうか?

      仕事のあれこれに追われるばかりで過ごす毎日、おおいに反省しなくてはならないと思いました。

       

      いつもエコネットがお世話になっている熊本学園大学での災害時の活動が

      非常に参考になるものでしたので、ぜひ紹介したいと思います。

       

      機関誌「かづら」126号より

       

       4月14日と16日の2度の震度7の地震で、熊本は死者49人、避難者10万人という被害を受けた。

      関連する死傷者数はもっと多い。

       

      授業では、寺田寅彦の「災難雑考」を引用しながら、天災は避けられないが、災害は社会的なものであって

      被害は食い止めることができる、と常日頃から語ってきていた。

       

      でも、それは他人事のような話だった。そこに熊本地震。

      私自身も様々な意味で当事者となってしまった。自分自身が被災するいっぽう、直後から、勤務先の熊本学園大学では避難所を運営し、また被災地障碍者センターを立ち上げて、障碍者の支援も始めた。

       

      ただ、震災による被害は、まだ進行中で、軽々な事は言えないし、他人への批判めいたことは言いたくない。

       

       避難所運営にあたっては、東北の避難所を見てきた経験から、その轍は踏まないようにしようと

      東俊裕先生、中地重晴先生、宮北隆志先生らと相談し、まず障碍者の受け入れ体勢を決めた。

       

      4月16日まで解放されていたのは一般の4教室だったのだが、同じ建物に600人収容の大ホールがあり、その前半部がフラットなスペースだったので、その場とっさの判断でホールを使うことにした。

       

      ここに、車いすの障碍者を中心に最大時60名ほど居た。

      田尻、井上らの水俣学研究センターの研究助手や下地医師も医療的ケア体制の構築のために寝ずに奮闘。

       

       避難所は、災害以前の町の縮図であった。

       

      比較的裕福と思われる人たち、若い子ども連れ、何も持ち出せなかったひとり暮らし高齢の方々などが混在して暮らしているのが初期の避難所。

       

      避難所には障碍者が居るのが難しい。

       

      今回もまたそうであった。

      地域に住んでいる人たちが同じように被災したのなら、その人たちを同じように受け入れたい。障碍者も自分の住んでいる地域の避難所で避難できるようにしないといけない、というのが私の基本的な発想。

       

      いわゆる福祉避難所や障碍者向けの避難所ではなく、一般の避難所の中に障碍者が居ることのできるスペースを確保しないといけない、と思う。

       

       避難所を運営していて分かったのは、何せ最初の一週間は半日ごとに状況が変わるので、その場その時の臨機応変の対応と判断が重要で、その都度決断が迫られ、理屈や手続きなんて言ってられない。

      ただ、その原則は、平べったい言い方になるが、被災者の一人一人を大切にすることでなければならず、そしてその一人一人が実に多様で、決してひとくくりにはできないということも理解しておく必要があった。

       

       また、災害における被害のあり方は、災害ごとに異なるが、その経験をつないでおくことが大切と思った。

      熊本学園大学避難所の運営にあたった者のなかには阪神・淡路大震災の被災者が3人おり、また、東日本大震災の現地調査を行ってきたものが私だけでなく何人もいた。

       

       さらに、水俣病患者に寄り添ってきた私のやりかた、現場から、一人一人に向き合うという方法がここでは活かされた。水俣学の実践をしたようなものだった。

       

       さて、この規模の地震が水俣で起きたらどうだろうか。

      エコネットはどうするだろうか。堅牢で十分な広さをもつ新しい社屋で避難者を受け入れることのできる体制は整っているだろうか。

      地域に根付いて障害のある人もない人も共に生きる場所として、構想されていると思うが、どうだろう。

       

       さらに、川内原発の事故が起きたらどうしよう。

       

       災害が起きてからでは遅いし、また災害が起きて奇跡的なことが起きるわけではない。日頃の活動の延長上に災害対応があるとすれば、その準備は今からしておかなくては。エコネットにはそれが可能だし、しなければならないと思っている。

       

      //おわり     エコネットみなまた顧問・花田昌宣(熊本学園大学教授)先生の熊本地震現地リポートを書き起こしたものです。

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      男のセンタク

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        若山牧水
        ずっと若い頃の話。牧水の
        「けふもまたこころの鉦をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く」にあこがれ、自分の人生がこうあればいいと思っていた。五〇歳を過ぎて入学した九州保健福祉大学(宮崎県延岡市)のすぐそばに遊歩道があり、そこに牧水の歌碑がいくつも並んでいて、スクーリングの合間に息抜きをした。
        「幾山河越え去り行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」も好きだ。私は二つの歌から、命の事や希望につながる生き方を想像する。今年は牧水生誕一三〇年で、記事も目にするが、私の人生にもしっかり根ざしていたことを実感している。中学時代の教科書に出ていた
        「白鳥は哀しからずや空の青海の青にも染まずただよふ」は、先の二つの歌と少し違うが、自分の気の持ちようによっては、何らかの決意がにじんでいるようにも受け取れる。牧水を気取ってみたくなった六一歳である。

         水俣へ来る若い人たち
        水俣には、水俣病や環境を学びにたくさんの中学、高校、大学生がやってくる。その際には、私もガイドとして仕事をする。伝えるという事は、知識や熱意も必要だが、技術もいる。相手や時間、案内場所によって自在に対応することが求められるのだが、うまくいった時には嬉しいものだ。そして、感想文が届き、それが確認できるとなお喜びが増す。
        例えば
        先日は、貴重なお話をしてくださりありがとうございました。私は、永野さんの「声をあげないという事は賛成。けして傍観者にならず、色々なことを自分の問題として考え、意思表示していくこと、声が届かなくとも声をあげる事が大切だ」という言葉がとても心に残っています。他の人たちのために何かを一生懸命にしていく人生、とてもかっこ良いと思いました。私も永野さんの言葉を胸に何ごとにも目をそらさず、一生懸命取り組んでいきます。
        解説すると、水俣病事件を学ぶのではなく、そこからから学び、今、社会で起きている問題に関心を寄せ、行動するのが大切で、それが水俣病の教訓の一つだという事を伝えた結果が、前述の感想。人のために何かをしている人生がかっこ良いともあるが、それは誤解で、私は人のためにやっているのではなく自分のためだと思っているので、そこはこれから工夫していきたい。
        もう一人の感想。
        私が永野さんのお話で深く考えた点は「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」と、誰かが声をあげなければならないといことです。水俣病、絵本、永野さんのお話を通して豊か、幸せとは何か、何をするべきなのか考えることができました。また、石けんを買わせていただいたので、永野さんの取り組みを思い出し、私も環境に配慮しようと思います。
        水俣の歴史や被害者の生き様、今の水俣の事を若い人に伝え、明るい未来を拓く一助になることを期待したい。永野隆文
         

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        ちっちゃな ジュース工場 完成しました

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          「規格外のみかんをどうにかできないか」。帰郷してずっと思っていた。数年前からは佐賀県にあるジュース製造業者にお願いして、ジュースにしてもらっていた。それが、今季からは自前のジュース工場でジュース製造ができる。これほど嬉しいことはない。全国から大勢の方のカンパや応援を受けて、新社屋にちっちゃなジュース工場がついに完成した。
           これまで生産者が持ってくるコンテナに規格外のみかんが入っていると、生産者とみかんに申し訳ない気持ちでお返ししていた。長年、会で決まった規格といえども、サイズで分けることに後ろめたさを感じていた。
           
          これまで生産者達は規格外のみかんをどうしていたかというと、低価でジュースの原料としてジュース製造の大手下請け会社に出していた。防腐剤など一切使用していないはんのうれんのみかんは、腐れやすいと、ジュース用として持って行っても敬遠される、と苦笑しながら生産者が話してくれていた。そんな話を聞けば聞くほど、無農薬みかんの価値、生産者の苦労を知っている者が、みかんの美味しさを最大に出したジュースを作りたい、そんな思いは年々増していった。その思いがやっと叶った。
          まだまだスタート地点に立ったばかりだ。問題もいろいろと出てくるだろう。それでも規格外みかんをジュースにして、再びみかんを甦らせることが嬉しい。そして、生産者から規格外みかんを少しでも多くとることにより、生産者の収入安定、後継者育成、さらに有機農業の拡がりに繋がることを大きく期待している。100%みかんジュースよろしくお願いします!   大澤菜穂子
           

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          甘夏生産者メッセージ

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            今年も我が家のみかんを愛食頂きありがとうございます。「一人でも多くの方に知って頂くこと、一人でも多くの方に食べて頂くこと」それが夢(目標)であり、希望であり、生き甲斐であると思っています。これからも真心を込めてたくさんの方に愛されるものをお届けできる様に頑張っていきたいと思います。末永いお付き合いの程、宜しくお願い致します。森義澄

             

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            みかん山日記

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              いよいよ新社屋に移ってきて仕事をしている。

              移転した新しい事務所も、新しい出荷場も、全て広くなり、中々落ち着かない。
              そして、以前の職場のすぐそばにあった、自分のみかん山からも遠くなり、
              何か寂しい気持ちもあるが、もう後戻りできないと腹をくくって仕事をしている。

              それにしても新社屋はとにかく広く、以前の職場環境ではできなかった新事業が色々とできることは確かだ。
              だが、大きく羽ばたこうなんて全く思っていない。
              右の翼も左の翼も使わず、自分達が信じた道を一歩ずつゆっくりと歩いていきたい。
              飛ばなくたっても、前に進むことはできる。

              先日、新社屋のお披露目会をした。
              誘ってはいたが、その場に一番来てほしかった父(大澤忠夫)の姿はなかった。

              お披露目会の帰り際にみかん生産者が駆け寄ってきて「もとお君、こぎゃん広かとこで仕事ができてよかったね。
              でもね忘れちゃならばい。お父さんお母さんが水俣に来て、自分達も不慣れな土地やったとに、
              本当に必死になって私たちの無農薬みかんば売ってくれたっばい・・・ほんとここまでくっとに苦労したっばい・・・」と、
              涙を流して話してくれた。父と母から水俣に来てからの苦労話しはほとんどきいたことがない。
              最近になり生産者からそんな話しくことが増えた。自分達はとてもめぐまれた土台の上で仕事がで
              きていることに感謝したい。

              新社屋でこれから仕事していくことになるが、初心を忘れず、この文書に書かれてあるように、父母の想いを引き継いでこれからも頑張っていこうと思う。今後とも宜しくお願いします。

              大澤基夫

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